徒然草  「或者 小野道風の書ける和漢朗詠集とて持ちたりけるを」


徒然草、第88段は「或者 小野道風の書ける和漢朗詠集とて持ちたりけるを」。兼好法師は単に「珍しいから」 という理由だけで、ニセモノをありがたがる人を取り上げ、おもしろおかしく描き、暗に批判しています





或(ある)者 小野道風(おのの・とうふう)の書ける
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ある者が、小野東風(※)が書いたという

 ※ 平安中期の大書家。藤原佐理(すけまさ)、
    藤原行成(ゆきなり)と合わせて「三蹟」と称されている



和漢朗詠集とて持ちたりけるを
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和漢朗詠集と称するものを持っていたのを



ある人 「御相伝 浮ける事には侍らじなれども
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ある人が、「ご先祖よりの言い伝えは根拠のないことではございませんが



四条大納言 撰ばれたる物を
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四条大納言さま(※)がご編纂なさったものを

 ※ 藤原公任(きんとう)のこと。平安中期の公家・歌人。
    一条天皇を支えた四納言の一人。



道風書かん事 時代や違(たが)い侍らん
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東風が書くという事は、時代が違いませんでしょうか(※)

 ※ 東風が没した年、1041年に藤原公任が生まれている



覚束なくこそ」 と 言いければ
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心もとないお話でございます」、と言うと



「さ候へばこそ 世にありがたき物に侍りけり」 とて
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「さようでございますからこそ、世にも稀な珍しい物でございます」 と言って



いよいよ秘蔵しけり
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ますます、大切にしまっておいたということだった








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