会社が大嫌いな日本人への処方箋


今月の始め、東京・品川駅に掲載された広告が炎上騒ぎになりました。コンコースに設置された複数の大型ディスプレイに「今日の仕事は楽しみですか」というキャッチコピーを含む、一連のメッセージ広告が表示されたのです。

これに対し、ネット上では「見ていて不快」「人を傷つける」などの非難が殺到し、翌日に広告の掲載は中止されました。

photo2110.png


世界の主要各国の会社員を対象に行ったいくつかの調査によれば、日本人は自分の会社が大嫌いで、仕事のモチベーションも最下位であることがわかっています。長期の雇用保障の見返りに、いつでも(残業・休日出勤)、どこでも(転勤・異動)、何でも(職務の区切りが曖昧)といった働き方が苦痛なのでしょう。

そうかと言って転職しても、日本の会社であれば、こうした働き方は大きく変わらず、規模の大きな会社の正社員ほど年収が下がるため、否応なく今の会社で働き続けなければならない、それが多くの日本の会社員、特に大企業正社員の現実でしょう。

国の方針はあくまで現在の会社で、70歳まで雇用を維持することが前提になっています。在籍中に、転職に向けて準備をする場合の支援策は乏しく、ハローワークは会社を辞めない限り縁のない存在です。こうした状況が閉塞感に繋がっています。

こうした現状に対して、たとえば現在の 雇用調整助成金 の対象を、転職を希望する社員にまで広げるような方策などは効果が期待できます。転職に向けて今の会社は休職し、休業手当を受け取れるようにすれば、無給のインターンや副業を試し、実務経験も積めるようになり、スムーズな セカンドキャリア に向けた助走期間になります。

国が今の会社での雇用維持を求めれば求めるほど、大企業では賃金の高い中高年社員を減らすため退職勧奨が増え、雇用は不安定になるでしょう。

今後、少なくとも大企業については、今の会社での雇用の維持を「錦の御旗」にするのではなく、70歳まで働けるように、円滑な転職を支援する施策を打ち出す時期を迎えているのではないでしょうか。「今日の仕事は楽しみですか」という広告が炎上しないような社会が求められています。



立ち読みできます↓
自信がない人でも転職して収入を2倍にするちょっとすごい話 (リブラ社) - たまさん, ノーン
自信がない人でも転職して収入を2倍にするちょっとすごい話 (リブラ社) - たまさん, ノーン


立ち読みできます↓
50歳からの逆転キャリア戦略 「定年=リタイア」ではない時代の一番いい働き方、辞め方 (PHPビジネス新書) - 前川 孝雄
50歳からの逆転キャリア戦略 「定年=リタイア」ではない時代の一番いい働き方、辞め方 (PHPビジネス新書) - 前川 孝雄


ブログ・トップページ : https://justeye.at.webry.info/

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント