引き際の対処法


スズキ自動車の鈴木修会長(91)が退任されました。40年の長きに渡り、経営にあたってこられた方の勇退です。

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役員は任期があるため、何度となく自らの「引き際」を意識します。そして会社員にとっての「引き際」と言えば、かつては定年退職でした。

しかし現在は定年の他にも、役職定年や退職後の再雇用、転職の日常化などにより、幾度となく「引き際」に直面します。事業単位で仕事を進める機会も増えており、一つのプロジェクトが終わる都度、引き際と向き合います。

事業を取り巻く環境変化の激しさや、長生きに伴う働く期間の長期化によって、役員も会社員も「引き際」を考える機会が増えています。

昔から戦(いくさ)や商売は広げるよりも、撤退・縮小する方が難しいとされています。手仕舞いという引き際が難しいのは、負けを認めたくないという自意識や、やり残したことへの未練、まだやれるという自負、引いた後の新しい環境に適応できるかどうかの不安など、さまざまな感情や思いに囚われ、冷静な判断ができなくなるためでしょう。引き際の判断を誤ると、晩節を汚しかねません。

最近は「引き際」に似た表現として「潮時」が使われます。潮時は元々、漁師の間で使われていた言葉で、潮の変わり目を指す言葉です。

潮時は大漁につながることから、漁師は潮時を見逃さないようにする意味から転じて、潮時は本来、好機到来という意味です。

投資の世界では「見切り千両」という格言があります。値下がりした投資商品は損をしてでも売ってしまい、得られた資金を別の投資にあてるやり方に千両の価値があるというわけです。

人間はお金のように素早く身を転じることはできませんが、「引き際」を「潮時」や「千両」の価値を生む好機と捉えてみてはいかがでしょう。



俺は、中小企業のおやじ (日本経済新聞出版) - 鈴木修
俺は、中小企業のおやじ (日本経済新聞出版) - 鈴木修



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