クロームブックというパソコンが売れている

コロナ禍のため自宅で仕事をする大人や勉強する子供たちが増え、パソコンが売れている。中でも売れているのがクロームブックというパソコンだ。2020年の出荷台数は2019年に比べ10倍以上になり、2021年もおよそ8割増が見込まれている。今や国内ノートパソコン市場の4分の1を占める勢いだ。

クロームブックとはOS(オペレーティングシステム)にグルーグル製のクロームOSを載せているパソコンの総称だ。使われている部品などのハードウェアはウインドウズやマックOSのパソコンと違いはないが、ハードウェアを動かすOSという基本ソフトが異なる。

最も大きな違いはソフトをインストールして使うのではなく、作業の大半はインターネットに接続して、ブラウザのグーグル・クロームを操作して行う。このため主な用途はメールの送受信やウェブサイトの閲覧になる。動画の視聴に適するようにディスプレイを360度回転させて折りたためる機種や、キーボードを取り外してディスプレイだけをタブレットのようにして使える2 in 1 (ツーインワン)と呼ばれるモデルもある。


2in1の売れ筋


ディスプレイ折りたたみ式



ワードやエクセルをはじめ、各種の業務ソフトなども使えない。だがグーグルはクラウド上にワードやエクセルと互換性のある無料ソフトのGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどを用意しているので、これらを使って文書作成や表計算はできる。作成したファイルをワードやエクセルで読み込んだり、ワードやエクセルのファイルを取り込むこともできる。

最近はグーグルプレイとタッチパネル方式を採用したクロームブックも発売されており、そうした機種ではスマホと同じアプリをインストールできる。ただし使えるアプリは機種によってバラバラで統一されていない。

クロームOSは軽量な上、ソフトをインストールしないし、作成したファイルもグーグルドライブのようなクラウド上に保存するため、一昔前のような性能でも問題なく使える。そのためウインドウズやマックOSのパソコンに比べると価格は安く、2万円~3万円台で買える機種が数多くある。

ただしクロームブックはネットに接続できないと使い物にならないことが多い。外出先などでネットに接続できない環境で使用するケースが予想される場合は、モバイルWi-Fiルーターなどを契約して用意する必要があり、そうなると別途、月額料金が生じる。

セキュリティはクロームOS側で用意され、更新(アップデート)も無料でされるため、ユーザーは特に対応する必要はない。その代わり、クロームブックには自動更新ポリシーというセキュリティに対応する期限が機種ごとに決まっている。この期限を過ぎてもパソコンは使えるが、安全性は保証されない。自動更新ポリシーの期限までの残りが短い機種は安く売られることもある。

自動更新ポリシーについてはこちら
https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja#zippy=


タブレットのように使えるクロームブックだが、タブレットでは10インチサイズのアンドロイド製で、価格が1~2万円台という低価格帯での競争が激化している。同程度の値段で数カ月ごとに性能がアップしたモデルが登場している。「中華タブ」と称される中国メーカーの製品が多く、品質のバラツキが大きいのが難点だが、1年前後のメーカー保証はある。保証期間が過ぎれば買い替えるぐらいの割り切りで使うのが適しているのかもしれない。

お手軽タブレット


高画質タブレット



スタンドとキーボードが付属している10インチ機種もあり、これならノートパソコンのように使うこともできる。スタンドやキーボードが付属していないモデルでも、別売りのスタンドやキーボードが販売されている。キーボードは接続用のコネクタに繋いだり、Bluetoothで接続する。

こうして見るとクロームブックとアンドロイド・タブレットの境界がなくなりつつあるように見えるが、クロームOSはアンドロイドOSをベースにしているため、当然の結果とも言える。グーグルは将来、2つのOSを統合するという話もある。そうなるとスマホ・タブレットとノートパソコンの融合はさらに進み、これまでにないアプリや使い方も出てくるかもしれない。


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