徒然草 「雪のおもしろう降りたりし朝」

 
徒然草、第31段は「雪のおもしろう降りたりし朝」。
 
ある雪の早朝の日のできごとです。




           ◇




雪のおもしろう降りたりし朝(あした)
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雪が趣向をこらしながら降った朝



人のがり 言うべき事ありて 文をやるとて
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ある人のもとへ 伝えるべきことがあり、手紙を送ったのだが



雪のこと 何とも言わざりし 返事(かえりごと)に
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雪のことを、なにも書かなかったところ、その人からの返事に



「この雪いかが見ると 一筆のたまわせぬほどの
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「この雪のことをどんな風に見ているのか、一言も書かれていないほど



ひがひがしからん人の 仰せらるる事 聞き入るべきかは
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ひねくれた人のおっしゃる事を、どうして聞き入ることができましょう



返々(かえすがえす) 口おしき御心なり」
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返す返すも、情けないお心です」



と言いたりしこそ おかしかりしか
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と書かれてあったのは、おもしろいことであった



今はなき人なれば かばかりの事も 忘れがたし
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今は亡くなった人であれば、こうしたことも忘れがたい












手紙の相手はその文体からすると女性のようですが、

兼好法師とどんな関係にある女性なのでしょうか



せっかくの雪の降った朝、相手から来た手紙には

要件だけしか書かれていない、そんな相手にあき

れたようでもあり、ちょっと拗ねたようなでもある、

そんな思い出の人はもうこの世にいない



誰でもこれに似た思い出が、心のどこかに

残っているのではないでしょうか


 
 

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この記事へのコメント

優希
2009年11月18日 19:33
 
この主題が、分からないです。
教えてください!!
2009年11月19日 04:57
優希さんへ、ロマンチックな朝に用件だけ書いた無粋な手紙を女性の元に送ってしまった兼好法師、そんな彼の若き日の思い出、というところではないでしょうか
みみ
2011年11月16日 15:48
この話の題名は何でしょうか?
教えて下さい
2011年11月16日 18:57
みみさんへ、吉田兼好の「徒然草」の31段ですが、徒然草の各段は数字が付けられているだけで、題名はありません。

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