東京・歯科医師一家の悲劇


東京・渋谷の歯科医師一家で起こった惨劇で、家族とは何かに

ついて考えさせられた。世間からは裕福で、仲の良い家族と

思われていたが、実態は「仮面家族」だったようだ



同じ家に住みながら3年間も兄妹が話をしない、食事は

別々にとる。帰省の状況や事件発覚までのいきさつも

普通とは違う。事件の後も長男は大学に通っている。

いずれも理解できない行動だ



犯人の勇貴容疑者の映像を見ると、何かにとり憑かれた

ような目だ。何がそこまで彼を追い込んだのか



祖父も両親も歯科医師で、どうしても歯科医師にならないといけないと

思い込んだとしても不思議ではない。父親は渋谷の医院以外に、

もう一箇所別の医院を開く計画をしていたらしい。兄弟それぞれに

医院を与えるつもりだったのだろう。これは子供にはプレッシャーになる



母親も歯科医師だ。現在の夫と結婚する前に将来を約束した

歯科医師の男性がいた。しかし、結婚式の当日、相手は式場に

現れなかった。結婚をフイにされ、現在の夫と結婚する。

結婚相手は歯科医師と決めていたのだろうか



勇貴容疑者は本当に歯科医師になりたかったのか。

歯科医師だけにはなりたくなかったのかもしれない。

妹に「歯科医師を目指しているのは人まねだ」と言われ

凶行に及んだ。心の奥に潜む核心を指摘されたのか



被害者の亜澄さんは両親の呪縛に逆らうように行動していた。

母親との仲は険悪だったらしい。犯行の直接のきっかけも母親と

妹との口論だった。両親が子供の将来として、歯科医師しか

考えられないと思っていれば、亜澄さんの行動は受け入れられ

なかったのかもしれない



裁判になれば腕のよい弁護士を付けられるのだろうが、両親から

すれば、被告も被害者も自分の子供だ。弁護士に何を依頼すれば

よいのだろう。厳罰か、情状酌量か。どちらも身の引き裂かれる

思いだろう



子供を亡くした親ほどの悲劇はないという。葬祭場で子供の骨を

拾う親は地獄と聞く。親を亡くすのは過去を失うこと、配偶者を

亡くすのは現在を失うこと、そして子供を亡くすことは将来を失うこと、

という話も聞いたことがある



なぜこの家族はこれほどの事件に見舞われたのか。

これほどの悲劇がなければ、この一家は本当の家族の意味が

わからなかったのかもしれない。並大抵のことでは、克服できない

くらい重い病の仮面家族だったともいえる。これをきっかけに

家族の絆を取り戻せるのか、それとも空中分解してしまうのか



勇貴容疑者も極刑になることはないだろうから、いずれ出所する。

そのとき残された家族が揃って、お墓参りができるようになることが

供養だろう。乗り越えられない以上の悲劇が与えられることはない、

と思いたい
 
 
 




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この記事へのコメント

amiami
2007年01月17日 18:59
初めて遊びに来ました、amiamiと申します。

11/1初回ブログに「著名人でもない人が書いたブログなんか誰が読むんだろう、とはなはだ懐疑的です」とありましたが、せっかく参りましたので足跡にコメントを書かせて頂きます。
『徒然草子』とはよいネーミングですね。

歯科医師一家の悲劇では家族の絆について考えさせられます。
私にも過去に2年間会話の途絶えた姉がいました(その間に私は姉のDVで殴る蹴るされ鼓膜が破れました)。
その後、離れて暮らすようになり10年近く会っていません(今ではどこに住んでいるのかも知りませんし、姉の夫、娘にも全く面識がありません)。

一つ言えることは同じ屋根の下でそのまま暮らしていたとしたら殺し合いになっていたに違いないということです。


またお邪魔しにきます。

amiami

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