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★ 増えすぎたエゾシカは食べてしまう ★ 奈良公園に行くとシカがおいしそうに草を食べています。 食べられる草の方はたまったものではない、ということ でしょうか、奈良女子大の佐藤宏明准教授らのグルー プが興味深い研究結果をまとめています 奈良公園に自生する植物「イラクサ」 は、他の地域に比 べ平均で50倍以上も多くのトゲを持っているそうです。 イラクサのトゲにはアレルギー反応に関係するヒスタミン などが含まれており、触れると皮膚炎を起こします。 奈良公園のイラクサは自らの防衛のためトゲを身にまと うようになったわけです シカが身近にいるのは奈良公園だけではありません。 北海道・知床ではエゾシカが町中を闊歩しています。人 的な被害はないものの、家庭菜園の野菜や花壇の花、 庭木などを食べてしまいます。北海道のエゾシカの生息 数は年々増加し、現在では推定で約30万〜40万頭い るといわれ、農林被害は約30億円に達します 北海道では、このままエゾシカが増えると制御困難にな ると判断し、道内全域での狩猟解禁に踏み出しました。 さらに狩猟時期を延長したり、ハンターの数を増やすため 狩猟免許試験の回数を増やしたりしています。しかし、ハ ンターの高齢化は進み、捕獲数は思うように増えていま せん そこで北海道は増えすぎたエゾシカは食べちゃえ、という ことで、食用に転じることで需要を喚起し、狩猟数の増加 を図ろうとしています。「エゾシカ衛生処理マニュアル」 を 作成し、講習会を各地で開催、これにより肉処理業者が 安全・安心なシカ肉を市場に出せるようになり、需要が増 えることを期待しています シカの肉は「ジビエ料理」 とよばれる野生の鳥獣の肉を 使った料理の一つで、シカ以外にはカモ、シギ、イノシシ、 ウサギなどが使われ、狩猟が盛んなヨーロッパでは一般 的な家庭料理です ジビエの食材は野生動物なので個体による差が大きく、 また狙撃する際の弾の当たり具合や、その後の処理の 手際の善し悪し、熟成の度合などにより、食材としての 価値に大きな差が生じます 日本のレストランとしては、いかに安定的な量と質を確 保できるかが重要なため、ジビエ料理の材料の多くを ヨーロッパからの輸入品に頼っています。調達をまたぎ のおじさんに頼っていると、メニューに載せられないが現 実です そんな中、エゾシカは国内産であり、最も市場に出回っ ている国産ジビエ料理の食材となりつつあります。もと もと日本人は、馬肉を「さくら」、イノシシ肉を「ぼたん」、 鹿肉は「もみじ」 とよんで、薬用効果のある肉として親 しんできた歴史があります 毎年秋からがジビエ料理が本格化する季節。エゾシカの 肉は、焼肉や煮込み料理として家庭でも楽しみことがで きます。自然の恵みを頂戴する気持ちでこの秋は鹿肉を 楽しんでみてはいかがでしょう |
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