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help リーダーに追加 RSS 「富の未来」(上・下)  アルビン・トフラー 著

<<   作成日時 : 2008/08/15 09:46   >>

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≪ 21世紀の富は誰がつかむのか ≫

日々生じる出来事に一喜一憂していると物事の本質を見

失う恐れがある。そんな時は本書の著者、アルビン・トフ

ラーの出番かもしれない



大きな変化を歴史的な流れの中でとらえ、未来の社会を

予言してきたトフラーは、これまでの著作において、私た

ちはいま第三の波という社会の入り口にいることを描いて

きた



第三の波とはそれまでの土地、労働、資本が富を生み出

す第二の波の社会に代わり、進歩し続ける知識を基礎に

する社会のことである。本書はその第三の波の社会にお

ける富の歴史的な変化を描いている。本書における富と

は金銭的なものだけではなく、何らかの満足を与えるもの

であり、それを別の形態の富と交換できるものすべてを

指す



トフラーによれば、この知識は非競合財であり(つまり複

数の人が同時に利用できる)、形がなく、無限に供給され

る。これは第二の波の工業化社会にはない特徴をもって

いる。このため、富と時間との関係、富と空間との関係が

劇的に変わりつつあると指摘する



時間との関係の変化により、市場ニーズが急激に変わり、

ジャストインタイムの納品が求められ、時間で働く労働は

意味が薄れ、行政や法律といった変化に遅れる体制はき

しみを生んでいる。空間との関係の変化は、地理的な優

位性を喪失させ、関税を有名無実にし、個人が世界中の

顧客を相手にするビジネスを成り立たせている



そして私たちが相手にしている経済の背後には、それと

同じくらい大きな規模と影響力をもつ「非金銭の生産消費

経済」が存在しているという。それは個人が消費者である

と同時に生産者でもある経済社会だ









一例を示すと、デジカメにより誰でも自宅で写真をプリント

し、年賀状を作るようになった。これにより大手フィルムメ

ーカーは事業基盤の根本的な変革を迫られた。燃料電池

は家庭を発電所に変えて、電力会社の存在を揺さぶろう

としている



私たちはデジカメや燃料電池を買うときは消費者だが、

それを使って印刷物を作ったり、余った電力を市場で売れ

ば資本を購入した生産者となる。これらの活動はいずれも

経済統計にはカウントされないため、エコノミストの予想は

ことごとくはずれ、中央銀行の権威は地に堕ちてゆく



生産消費は市場から大企業を駆逐することもあれば、企

業の生産性を劇的に向上されることもある。本書では生

産消費の多くの事例が豊富に紹介され、今後さらに増え

続けることが確実と思われる。ここにはたくさんの新規ビ

ジネスの種が眠っている




このことは資本主義に本質的な変化を迫るものであり、

下巻において資本とは何か、通貨とは何か、市場とは

何かを考えていく。そして第三の波が日本も含め主要

各国でどのように影響を与えるかが描かれている。

私たちは新しく誕生しつつある文明の影響を受けている

と同時に、一人ひとりがその文明の構築者でもある






 
 
 
 

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