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現代語訳の徒然草 第33段は「今の内裏 作り出され」。 兼好法師の指摘する戒めとは、どういったものなのでしょう ◇ 今の内裏(だいり) 作り出され ------------------------- 現在の天皇の宮殿が造営され 有職(ゆうそく)の人々に 見せられけるに -------------------------------------- 朝廷の歴史に精通している人々に、見せたところ いづくも難なしとて -------------------- どこにも問題はないとした すでに遷幸(せんこう)の日 近くなりけるに -------------------------------------------- いよいよ天皇がお移りになられる日が、近くなってきた時 玄輝(げんき)門院 御覧じて -------------------------------------------------------- 伏見天皇の生母・後深草天皇の妃・玄輝門院さまが、内裏をご覧になり 「閑院(かんいん)殿の櫛形の穴は まろく 縁もなくてぞありし」 --------------------------------------------------- 「もとあった閑院殿(※1)の住まいの壁のくし形の穴は丸く、 縁もありませんでした」(※2) ※1 藤原冬嗣(ふゆつぐ)のこと ※2 玄輝門院は自分の少女時代に記憶していた邸の仕様と 異なっていることを指摘しています と仰せられける いみじかりけり ---------------------------------- と仰せになったのは、恐れ入ったことでした これは葉(えふ)の入りて 木にて縁をしたりければ ------------------------------------------- 新しい内裏のくし形の穴は葉のように切れ込みがあり、 木で縁が施されていたので 誤りにて 直されにけり --------------------------------- 間違っているとして、直されることになった (全文掲載) 兼好法師は玄輝門院の記憶の正確さに敬意を表し、実際に 見聞きした人の主張は間違いがない、ということを伝えたい のでしょう それに比べ、専門家と称する人はいい加減なこともあるという お話です。権威にだけ頼っていると、とんでもないことになりか ねない、という教訓でしょうか。現代にもあてはまりそうです |
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