|
枕草子の第81段は、「あじきなきもの」。 つまなくて、論ずるに値しない人たちが描かれて います。今も昔も変わらないことに驚かされます。 短い段ですので、原文と現代語訳でお楽しみください ◇ あじきなきもの -------------------------------- 無意味でつまらなく、どうしようもないもの わざと思い立ちて 宮仕えに出(い)でたる人の -------------------------------------- わざわざ思い立って、宮仕えに出ている人が 物憂(う)がりて うるさげに思いたる ----------------------------- 宮使えを億劫がり、煩わしく思い 人にも言われ むつかしき事もあれば ------------------------------------- 人にもとやかく言われ、むずかしい事があれば 「いかでか まかでなむ」 という 言(こと)ぐさをして ------------------------------------------------- 「何とかして、宮仕えを辞してしまおう」 ということを、口癖にして 出(い)でて 親をうらめしければ ----------------------------------- 辞退すれば、今度は親をうらめしく思い(※) ※宮仕えを辞めたことで、親が小言を言うのであろうか 「また 参りなむ」 と言うよ ---------------------------------- 「また、宮仕えをすることにしよう」 と言うこと とり子の顔 にくさげなる ----------------------- 養子の子の顔、憎らしげなの しぶしぶに思いたる人を しのびて婿に取りて ------------------------------------ (婿になることを)気が進まなく思っている人を、 ひそかに婿に迎え入れ 思うさまならずと嘆く人 --------------------- 思うようにならないと嘆く人 (以上全文) 清少納言の考える「どうしようもない人」 が描かれています。 ここにも描かれている宮仕えの話と同じようなことは現代にも あります。どこへ勤めても、あれこれ理由をつけて、転職を繰り 返す腰の定まらない人、「青い鳥症候群」なんてよばれています 婿養子を迎えたら、その男が思うようにならないと嘆く人も、 どうしようもない、と言っています。この嘆く人とは、婿を取った 家族のことでしょう。「気が進まないのに婿養子に来てもらっ た人に対して、思うままにならないから、文句をつけるなんて」、 ということでしょうか |
| << 前記事(2008/06/06) | トップへ | 後記事(2008/06/11)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/06/06) | トップへ | 後記事(2008/06/11)>> |