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help リーダーに追加 RSS 「おしゃべりなイギリス」 高月 園子・著

<<   作成日時 : 2008/05/06 16:02   >>

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1985年の秋、この本の著者・高月園子さんは、夫の

転勤のため2人の子供とともにイギリスに移り住むこと

になります。その後、夫は日本へ帰国、子供たちはイ

ギリスで就職、そのため現在は日本とイギリスでの2

重生活を送っています



そして、これまで2つの国での生活を通して見たイギ

リスの素顔を、雑誌にエッセイとして連載してました。

それをまとめたのがこの本です



駐在員の妻として日本人社会の中だけで暮らしてい

る人とは違い、イギリス社会に溶け込んだ視点が、

エッセイに彩りを添えています



              ☆



現代のイギリス、今も昔も変わらないイギリス、それ

は9割の出来で許される社会。子供の習い事は完

璧にできなくてもどんどん先へ進んでいく。上手くは

なれないが、経験は豊富に積める



家庭の崩壊は深刻で、離婚、再婚、事実婚が当たり

前。離婚すると男性は家から放り出され、マイホーム

のローンだけはしっかり背負わされ、慰謝料は給料

天引きで、なんともあわれ。だから、男は結婚を躊躇

し、女は自立を目指す



学校の成績は常に女子が男子を圧倒。親は女子に

はキャリアアップを優先させ、家事は教えない。逆に

男子は家事ができない男は一人前にあらず、として

家でコキ使われるハメに。そのせいで将来は女性管

理職が増え、彼女たち使われる男性社員が増える

事態が予想されている









学校の試験は参考書の持ち込みが許可されている

から、生徒は試験前でものんびり。大切なのはいか

に独創的な答えを書けるかどうかにある



オックスフォードやケンブリッジの入試でも面接があ

り、ここではとんでもないこと質問され、頭の回転の

早さや機転が問われます。たとえば「エスキモーの

結婚制度について知っていることを言え」。ポイント

は知っているかどうかではなく、わからないままどん

な答えをするかにあるのです



             ☆



誰でも最初の2〜3年はイギリスという国が素晴らし

く思えるものの、5〜6年も経つとすっかり日常に。

そして、著者の視点はイギリスから日本を見つめる

ことに移っていきます



著者は言う。『日本人には強烈な「自分」というもの

がない、努力や根性を蔑み、はびこる「望ましい○

○像」、一体いつまでも「英国式○○」とか「英国に

学ぶ○○」がもてはやせば気がすむのか、イギリス

ってそんなに偉いのか! 本当の民主主義を教え

てやるというイギリス人の姿勢も頭にくる』



ウーマンリブ、学生運動に生きた世代の闘争心が

メラメラと燃え上がる。辛口で切れ味鋭い一面と、

どこか人間味があり、ほのぼのさせてくれる一冊

です









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