人事コンサルタントの徒然草子

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help リーダーに追加 RSS 徒然草 「静かに思えば」

<<   作成日時 : 2008/03/26 05:00   >>

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昔の手帳や、使わなくなった携帯電話を大事に残してい

る人がいます。手帳には過去の行動の記録が綴られ、

携帯電話には交わしたメールが思い出として残っている

からでしょう



夜も更けて、何気なくそれらを手にすると、過去の自分と

出会うことができます。徒然草 第29段「静かに思えば」

は、兼好法師もそんな場面に遭遇したというお話です



               ◇



しずかに思えば よろずに過ぎにしかたの
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心静かに思えば、すべて過ぎ去ったことの



恋しさのみぞ せんかたなき
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恋しさほど、悲しいものはない



人しずまりて後 長き夜のすさびに
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人が寝静まった後、長い夜の慰めに



なにとなき具足 とりしたため
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身の回りの品々をかたづけ



残しおかじと思う反古(ほうご)など 破り捨つる中に
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残しておこうとも思わない不要な紙などを、破り捨てていると



なき人の手ならい 絵かきすさびたる 見出でたるこそ
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亡くなった人が字を書き習い、気の向くまま描いた絵を、

 見つけ出したのは



ただその折の心地すれ
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ただただ、その当時の心地がする



このごろある人の文だに 久しくなりて
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存命している人の手紙にしても、時が経ち



いかなる折 いつの年なりけんと思うは あわれなるぞかし
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いつの頃のものだったのかと思うのは、感慨深いもの



手なれし具足なども 心もなくて 変らず久しき いとかなし
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故人の身近な調度品なども、亡き人同様心が感じられないで、

 変らないままなのは、とても悲しいものである









引越しや転勤で身の回りの品々を整理していると、思い

がけないものが見つかり、懐かしく過去がよみがえるこ

とがあります。身内が亡くなったあとの遺族たちも同じ

ことでしょう



命あるものは必ず滅するが、思い出の品はいつまでも

変らずにあります。時がさらに経過すると、思い出の品

を知っている人もいなくなります。そうなると思い出の品

も、かつてほど大切にされなくなります



生けるものも、そうでないものも、最後には同じ末路を

辿ることになります
 
 
 


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