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help リーダーに追加 RSS ブックレビュー 「リーダーは95歳」 大久保 隆弘・著

<<   作成日時 : 2007/11/16 11:33   >>

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聖路加国際病院は医療機関としては中小企業にあたる。

大学病院でもなく、企業や財団、共済会のバックアップ

もない、普通の民間病院だ



ここには最先端の医療を学べるわけではないのに医師

や研修医が集まる。待遇は決して恵まれているわけで

はないが看護師も集まってくる



そんな聖路加国際病院で働く医師、看護師の奮闘ぶり、

改革にかける熱意がドキュメンタリータッチで紹介され

ていく。なぜこれほど懸命に働けるのか、なにが彼らを

突き動かしているのか ・・・



聖路加国際病院の特徴は「チーム医療」 にある。患者

を中心に各診療科の医師、看護師、検査技師、コメディ

カルスタッフ、司祭、受付、ボランティア、全員が役割と

権限を担っている



大学病院のように医局が患者を取り込まない、学閥も

なく、医師が一番偉いという考えもない。そして、医療

方針として、「全人医療」 がある。病気を診るのではな

く、患者を診る



新しい医療技術・治療方法・薬剤、健康保険制度の改

正、患者の意識、医療を取り巻く環境は年々変化を続

けている。生物が環境に適応して自ら変化するように、

聖路加国際病院も変化を続けている



そこには病院の創立者であるルドルフ・トイスラー博士

の「生きた有機体であれ」 という経営理念があり、理事

長・日野原重明が掲げる高い経営課題がある







聖路加国際病院に多くの研修医が集まる理由は、「屋

根瓦方式」 による教育にある。初年度の研修医の教育

は2年目の研修医が担当、2年目の者の教育は3年目

の医師が行う。後輩を指導することが自らを成長させる



そして多くの臨床機会がチーム医療によりもたらされる。

失われつつある企業のOJTがここにはある



看護師には、「キャリア・ラダー」 という看護論に基づい

た能力開発・人材育成が行われる。ケアをどうしたいの

か、自分がよいと思うケアをどう行ったのか、症例をスト

ーリーに仕立てていく



このストーリーが教育材料になり、同僚、先輩、ナース

マネージャーと議論をする。これは目標管理制度の一

種といえる



3分診療では患者は治らない、治らず病院に通い続け

ると病院は儲かる、こうした矛盾を抱えた医療制度を

理事長・日野原重明は自由診療により改革しようとし

ている



患者はあらかじめ予約をして、病院を訪れる。医師は

事前にカルテ等を入手し、準備に時間をかけた上で、

集中的に問診、検査、治療にあたる



価格は1時間5万円。時間をかけて治療をすれば成果

があがり、患者の経済的・時間的負担は減り、国の医

療費も安くてすむ



日野原は言う。理想とする病院を目指すために必要な

ものは一体感、その鍵はコミュニケーションにあると



リーダーは95歳―日野原重明と聖路加国際病院の人々



                   ☆


 
 
 
リーダーは95歳―日野原重明と聖路加国際病院の人々

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