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help リーダーに追加 RSS ブックレビュー 「岩石から読み取る地球の自叙伝」

<<   作成日時 : 2007/09/14 15:18   >>

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「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」、ドイツの

宰相ビスマルクの格言だ。だが、我々が知ることが

できる歴史はせいぜい数千年でしかない



これより遥かに長い時間の歴史を持つ地球、そんな

地球の自叙伝を岩石を通じて調べているのが本書の

著者・地質学者のマーシャ・ビョーネルードだ



地球が誕生してから40億年、悠久の時の流れの中で

地球は過剰、再生、自己修正能力を活かして今日に至

っている



地球内部の大量の熱、それにバランスの合うように失わ

れる熱、過剰な生物の繁殖、炭素や水、リン、窒素は岩

や大気、海、生物を通じてリサイクルを繰り返してきた。

そのことは岩石が教えてくれる



何を知りたいのかによって尋ねる岩は違う。地球の内部

で起こってきた化学的変化を知りたいなら火成岩、過去

の地表の状況は堆積岩が教えてくれる。変成岩は、地球

の地殻をくぐりぬけてきた記録を残している



そして時としてバランスが崩れ、生物を危機に追い込んで

きた。これまで地球は2度、大きな生態系の絶滅を経験し

ている








最初は7億年前、まだ目に見える生物など存在しないとき、

大気と水が不安定になり、スノーボール・アースとよばれる

全地球凍結が起こった



2度目は、2億5000万年前、何が起こったのは不明だが、

100万年の間に90%以上の生物が絶滅した。これより1

億年後、隕石の衝突で恐竜が絶滅したときでさえ、絶滅率

は65%だったことを考えると、2度目の絶滅の凄まじさが

わかる



こうした絶滅の後、生き残った生物は急速な進化を遂げた。

それはあたかも地球がバランスを崩壊させようとする生態

系を絶滅に追い込み、あらたな生物を誕生させることで、

バランスを保とうとするかのようだ。進化論の背後には想像

を絶する環境の変化がある



地球は時間をかけた環境の変化には適応を続けてきた。

岩や水、生命体のバランス、効率的なリサイクル、大気圏

と水圏の混ざり合い、多様な生物圏、競争と協調、変化と

不変、これらがうまくかみ合って、安定を強化している



しかし、人間の活動のせいで、地球はこれまでのダンスの

リズムを変え、新しいリズムを探している、と著者はいう。

そしてそのリズムは私たちの好みにあうかどうかはわから

ない



遥か未来、未知なる生物が岩を調べ3度目の絶滅を調べる日

が来るのかもしれない



岩石から読み取る地球の自叙伝
 
 
 
岩石から読み取る地球の自叙伝

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