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help リーダーに追加 RSS ブックレビュー 「感動をつくれますか」 久石 譲 著

<<   作成日時 : 2007/07/17 17:17   >>

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作曲家・久石譲は1950年生まれ、宮崎駿監督や北野

武監督の映画で音楽を担当、数多くのCMでも音楽を手

がける日本でトップクラスのクリエーターの一人だ。そん

な著者自らが筆をとり、自らのものづくりの原点について

語ったのが本書だ



ビジネスの世界とは縁遠い世界で活躍する著者だが、

実情はそうでもない。対象に必要なものを作り、クライ

アントが満足するものでなければならない、そして作品

を観た客からの評価も必要だ



そうかといって相手に迎合しては通用しない。「OKです」、

と言われても相手もクリエーターなので、予定調和を嫌う。

「まあ、こんなもんでしょ」、発注元がこう思っていると、次

の仕事は来ない。相手を上回る感動や裏切り、意外性が

あってこそ、もう一度、「あいつに頼もう」となる



ものを作る人間に必要なものは、自分の作品に対するこ

だわり、独善に陥らないこと、そしてタフな精神力、と著者

は言う








では、ものづくりの中心の感性や直感とはなにか。作曲に

は論理的な思考と感覚的なひらめきを要するという。論理

的な思考を生み出すのは、自分の体験や知識の集積で、

これが95%を占め、残りがひらめきというセンスだ。だが、

これを生むのもまた自分の過去の体験という



自分に蓄えられたものが渾然一体となって、カオス(混沌)

の中で想像もしなかった新たな自分に出会うこと、それが

作曲の本質だと言う



この蓄積の差を生むのは日常の感受性の違いだろう。

同じものを見ても、映像を仕事にしている人はより多くの

情報を得る、同じラーメンを食っても料理人は多くのことを

感じる、感受性が鋭い人は同じ時間でも蓄積される内容が

質・量ともに違う。その蓄積の差が創造力の違いを生む



この感じ取る力を磨くためには、自己規制をしない、既成

概念でものを考えない、第三者の自分の存在を持つこと、

琴線にふれたものを大切にすること、などを著者は挙げる



最近のビジネスでは、簡単に評価できない、予想できない

くらいの影響度がある、こんな類の目標や提案、プロセス

が重要視されている。作曲家とビジネスパーソンの距離は

意外に近い位置にあるのかもしれない



感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)

久石 譲・著 角川書店・刊 税別・724円







感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)

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