人事コンサルタントの徒然草子

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help リーダーに追加 RSS 「とっておきの東京ことば」 を読んで

<<   作成日時 : 2007/02/19 17:34   >>

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義理と人情、正と邪、美と醜といった価値観や

倫理観が失われ衰退した浪花節。これが大阪で

人気を取り戻している



浪花節の復活とは逆に、「東京ことば」 は失われ

つつある。著者の京須偕充さんは、普段の会話で

古きよき東京の言葉を感じさせる



そんな折、昭和の半ばまで東京に残っていた

言葉の本を書きませんか、という誘いがあって

本書が生まれた



「ことばについて書くことは、むかしの東京人の

『人』 と『心』を、その『暮らし』 を書くことだった」 

とあるように、ここには東京がまだ町だった頃の

人々の息づかいがある



著者の父方は深川の材木商、母方は神田明神

近くで車(大八車)の製造・販売商だった。

当時はこうした自営業の人が多く、勤め人は

まだ少数だったのだろう



交わす言葉から世代がわかり、稼業がわかり、

人柄がわかった。「困るのはお互い様」で支えあう

地域社会があり、「ためにならない」と言っては

「意見をする」年長者がいた



年末の支払や、盆暮れの訪問などは姿を消し、

そこで交わされることばも消えた。世の中が

変わるにつれ、「出来星」「山師の玄関」「銀流し」

などは聞かれなくなった



すっかり変わってしまった言葉もある。

「ぼったくり」 はもともと 「ぶったくり」

(打っ手繰り)と言っていた



物事の折り合い・なりゆきが悪いことを 「仕合せが

悪い」と言ったが、今これを使うとみんな「幸せ」だと

思ってしまう



朝食は「おつけ」と「こうこ」(香の物、漬物)。

汁物の「おつけ」を、女性が丁寧に「御」を付けた

のが「おみおつけ」



「気がきく、きかない」は人物評価の基準だった。

気の利くふりをしていると 「きいた風なこと抜かし

やがって」と叱られたが、いまやメディアを中心に

きいた風な人が増え続けている



江戸東京人は、建前、体裁、常識、義理と自分の

感覚、意識、思惑がうまく折り合えば満足してしまう。

たとえ自分が不利になっても、そこは 「粋」 の

美学で我慢、忍




「こんなところで苦労し、無理を重ね、各々の綺麗事の

集積で一定の秩序を保ってきた江戸東京人に私は

親しみと一抹の哀れを感じる」



早晩愛すべき江戸東京人は、お目にかかれなく

なりそうだ





とっておきの東京ことば
 
 
 
 
 
とっておきの東京ことば (文春新書)

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