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つばの広い帽子に長靴姿で豊岡の田んぼをウロウロして いる女性がいる。西村いつきさん(43)だ。兵庫県農業改 良普及センターの職員で、コウノトリのため農薬を減らした 米作りを訴えている 農薬を減らすと水田にコウノトリのエサとなる生き物が 生息する。西村さんに理解を示す多くの農家の協力が あってコウノトリの復活が進んでいる ◇ ◇ ◇ 鳥と人間の関係を山階鳥類研究所の職員たちが、NHK ラジオ「われら地球家族 鳥類」で講演し、その内容が 一冊の本となった コウノトリの野生復帰、ヤンバルクイナの保護の必要性 と生態調査の実態、アボウドリの繁殖・移転計画のプロ セス、「バンディング」とよばれる標識調査でわかってき た渡り鳥の生態、こうしたことを通じて鳥と人間との関係 が語られる ニワトリは人間が改良を重ね、人工的に進化させた。 カナリアも声を楽しむため品種改良された鳥だった。 他の鳥の巣に自分の卵を産んで、他の鳥に育てさせる 「托卵」は、カッコウ科の鳥たちに見られる 不思議な生態の背後には、鳥たちの進化のプロセスが あり、それは今も進行中だ 鳥には種によって産む卵の数が決まっている。産んだ卵 の数が何かの事情で減ると、その分を補う「補充産卵性」 という性質がある。ニワトリが毎日マタゴを産むのは人間 がこの性質を利用しているからだ 卵の数が揃ってから親は抱卵に入り、同時に孵化する。 一部の鳥に見られる卵の「非同時孵化」は、生存のため の厳しい自然の掟の結果だった ◇ ◇ ◇ 国際自然保護連合によると、今後100年間に450種を 超える鳥類が絶滅すると予測されている。人間が鳥類 の絶滅に関わり、このペースは加速している 原因は人間か持ち込んだ外来種、移入種によるものが 39%、生息地の破壊が36%、狩猟・乱獲によるものが 23%となっている コウノトリが生息する兵庫県豊岡市で作られた米、 「コウノトリの郷米」は超人気となっている。鳥が暮ら せない環境では人も生きていけないことを如実に示 しているようだ 鳥と人間 山階鳥類研究所・編 NHK出版 税別1600円 われら地球家族 鳥と人間
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