人事コンサルタントの徒然草子

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help リーダーに追加 RSS ブックレビュー 「鳥と人間」 山階鳥類研究所・編著

<<   作成日時 : 2007/01/06 10:26   >>

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つばの広い帽子に長靴姿で豊岡の田んぼをウロウロして

いる女性がいる。西村いつきさん(43)だ。兵庫県農業改

良普及センターの職員で、コウノトリのため農薬を減らした

米作りを訴えている


農薬を減らすと水田にコウノトリのエサとなる生き物が

生息する。西村さんに理解を示す多くの農家の協力が

あってコウノトリの復活が進んでいる


        ◇     ◇     ◇


鳥と人間の関係を山階鳥類研究所の職員たちが、NHK

ラジオ「われら地球家族 鳥類」で講演し、その内容が

一冊の本となった


コウノトリの野生復帰、ヤンバルクイナの保護の必要性

と生態調査の実態、アボウドリの繁殖・移転計画のプロ

セス、「バンディング」とよばれる標識調査でわかってき

た渡り鳥の生態、こうしたことを通じて鳥と人間との関係

が語られる


ニワトリは人間が改良を重ね、人工的に進化させた。

カナリアも声を楽しむため品種改良された鳥だった。

他の鳥の巣に自分の卵を産んで、他の鳥に育てさせる

「托卵」は、カッコウ科の鳥たちに見られる


不思議な生態の背後には、鳥たちの進化のプロセスが

あり、それは今も進行中だ


鳥には種によって産む卵の数が決まっている。産んだ卵

の数が何かの事情で減ると、その分を補う「補充産卵性」

という性質がある。ニワトリが毎日マタゴを産むのは人間

がこの性質を利用しているからだ


卵の数が揃ってから親は抱卵に入り、同時に孵化する。

一部の鳥に見られる卵の「非同時孵化」は、生存のため

の厳しい自然の掟の結果だった


         ◇     ◇     ◇


国際自然保護連合によると、今後100年間に450種を

超える鳥類が絶滅すると予測されている。人間が鳥類

の絶滅に関わり、このペースは加速している


原因は人間か持ち込んだ外来種、移入種によるものが

39%、生息地の破壊が36%、狩猟・乱獲によるものが

23%となっている


コウノトリが生息する兵庫県豊岡市で作られた米、

「コウノトリの郷米」は超人気となっている。鳥が暮ら

せない環境では人も生きていけないことを如実に示

しているようだ


鳥と人間 山階鳥類研究所・編 
NHK出版 税別1600円



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